対流熱移動と熱平衡
皆さん、夏も近づくにつれ暑さが増してきましたね!
この季節、朝出社して窓を開ければ涼しい風が初夏の風を運んでくれますよね
本日は、対流熱移動と熱平衡がもたらす作業環境について弊社の工場で起こることを中心に
お伝えしたいと思います。
熱移動の三原則 伝導・対流・輻射
弊社工場で屋根を温めるのが輻射 太陽から遠赤外線が放射されて屋根を温めます。
屋根から物体に直に伝わる熱が伝導 触れているものを温めます。
この季節、朝出社して窓を開ければ涼しい風が初夏の風を運んでくれますよね
これが対流熱移動なのです。
皆さん勘違いされているかもしれないのでお伝えいたします。
締め切った工場であれば対流熱移動は起こりにくいのです。(多少は起きているはずです)
では、何故、工場が熱くなるの?
実は、屋根(裏面も)・天井面から輻射熱が放射されて工場内の物体に輻射されて
工場内で熱の熱いものと低いものが熱平衡を起こして室温が変化しています。
ちなみに屋根の輻射熱はどれだけ屋根が高くても熱源の高さに応じて人間は感じます。
その輻射熱さえ遮れれば外気温と変わらず輻射熱を感じる事のない空間が出来上がります。
サーモショット左側は熱くてとどまることに苦痛を覚えますが
右側ですと何ら熱く感じないのは輻射熱を浴びていないだけです。
ではなぜ風を起こせば涼しく感じるの?
人間(動物も)暑くなる(体温が上昇)と汗をかきます、汗は風にあたると肌は冷えます。気化熱です。
感じているのは肌表面の感覚だけで、血中温度は大して冷えません。
ですから汗が出続けるのです。
このことからも遮熱工場では、いくら外部が熱くても開口部を開けることはありません。
開けた瞬間から外気との熱平衡と熱線の反射を呼び込み普通の熱い工場になります。
今年の三蜜では窓を開け放して事務所等エアコンが効かないとお思いになると思います。
真空の魔法瓶がなぜ熱を保てるのか・・・対流熱移動が最小だからです。